うえきの法則   人物名鑑

 

 

 

足立 #10〜 (声・高城元気)

 水無月中学2年の生徒で、能力者の一人。「綿を杭にする能力」を与えられている。昔から走る事が大好きだったが、中学に上がった頃から次々と周囲の連中に勝てなくなり、自尊心が傷付けられてしまった。「走りの才」を手に入れてその状況を覆すために戦っており、その才を既に持っている植木に激しい嫉妬心を抱いている。

アノン #85〜 (声・福山潤)

 マーガレットになりすましている地獄人の実の息子で、用済みとなったロベルトの代わり。植木との戦いで心に迷いを持ったロベルトの心と体を乗っ取り、能力者バトルに参加する。大切なのは自分だけであり自分以外の命がどうなろうと全く興味がなほか、危険を勘で察知する特殊能力を持つ。父親が言う守人の一族としての役目など実はどうでもよく、彼は彼自身の持つ夢のために戦っている。それは自分の歩く人生を自分自身で切り開くべく、全てを滅ぼし邪魔が一切入らない完璧な人生を送る事で幸せになるというもの。四次選考の前に自分たち地獄人を始末しようとした神を返り討ちにし、逆に彼を乗っ取って四次選考のルールを変更した。12時間以内に創り出した空中庭園の彼の居場所に辿り着き、彼を倒せた者が優勝という単純明快なものである。ただ誰も彼を倒せなかった場合、彼の希望通りに全てが滅ぶ事になる。このルールは自分を倒せる者などいないという事を証明するものであり、能力者たちの成長を促すような事をしていたのも同じ理由による。

アレッシオ・ユリアーノ #39〜 (声・成田剣)

 中学3年生で、ロベルト十団に所属している能力者の一人。「土を大鎌に変える能力」を与えられており、土がある限り無限に生み出す事ができ大きさも自由自在、標的を確実に追い詰めて串刺しにする。新入りの植木の事が最初から気に入らず、何かにつけて因縁をつける。眼鏡屋になるのが夢。

犬丸 #1〜 (声・石田彰)

 佐野に能力を与えた天界人で、神候補の一人。1月5日生まれの28歳、A型。趣味は散歩、日向ぼっこ。好きなものはヒジキ。嫌いなものは激しい運動(体力が無いため)。特技はリンゴを素手で割る事。心の優しい性格をしており、どんな理由があろうとも死ぬかもしれない人を見過ごす事ができない性分である。そのせいか小林とは長い付き合いであり、先生のように慕っている。また同じ性分を持つ佐野の事は担当でなく親友と思っており、誇りに思っている。知らない間にカルパッチョによって「死の蛭」を付けられてしまっており、それが佐野の弱味になってしまっている。その事を知って悩んだ彼は、森にも能力を与えるというルール違反を行って自ら地獄界「死の監獄」送りとなり、カルパッチョの卑劣な罠から佐野や植木たちを救う。

ウーゴ #87〜 (声・宮田幸季)

 中学2年生で、カプーショチームの能力者の一人。「ゴム玉を濃硫酸に変える能力」を与えられており、外した事は一度もない。「あれあれ?」が口癖。

植木源五郎 #42〜 (声・千葉繁)

 風鈴市に住んでいる、植木の義父。職業は作家で、「空からの贈り物」などの著書がある。屋外で遊ぶのが大好き。

植木耕助 #1〜 (声・朴璐美)

 風鈴市に住んでいる火野国中学1年C組2番の生徒で、能力者の一人。7月4日生まれの13歳、A型。陸上部に所属。趣味は町の掃除、昼寝、植林。好きなものは父、姉、友達、サバの味噌煮。嫌いなものは悪人、人込み。特技はいつでもどこでも寝れる事。実はマーガレットと同じ考えを持っていた天界人の息子であり、赤ん坊の時に人間界に堕とされて植木親子に拾われたらしい。小学6年1組の時に出会った小林に気に入られ、「自分でゴミと認識したものを木に変える能力」を与えられた。掌で覆える程度の大きさのものに限られるという制限はあるが、変えられる木の種類や大きさなどは自由自在である。彼が小林と初めて出会ったのは能力を貰う半年前、ビルの屋上から転落したのを助けられた時である。その時から他人のために自分を投げ出せる小林のような人になろうと心に決め、現在でもずっとそれを続けている。そしてロベルトの一件で小林が地獄送りになった時、悪に「空白の才」を渡したくないという小林の意志を継ぎ、ロベルトを始めとする悪を全て滅するべくバトルに優勝しようと心に誓う。バトルを重ねるうちにテンコとの出会いなどで天界力に目覚め、新天界人ともいえる存在になりつつある。しかしそれ故に神器は超巨大なものとなり、素早い動作や空中での使用が非常に困難という弱点がある。だが李崩との2度目の戦いで天界力のコントロールを覚え、更にバロンとの戦いで天界力と体術を組み合わせて使う事を覚え弱点を見事に克服。ロベルトとの2度目の戦いでレベル2の能力者に成長し始め、バロウとの戦いで遂に「相手の能力で変えられたものを元に戻す超能力」を手に入れる。これはゴミを木に変えた後にその木の一部をゴミと認識することでまた木を生み出せるという、彼の能力のみが持つ特質「サイクル」を相手の能力にも及ぼす特殊能力である(様々な種類の木が一度に出せるのも、この超能力で1度のサイクルとして纏めてしまえるから)。ちなみに元々持っていた才は、「女子に好かれる才」「瞬発の才」「くじ引きの才」「勉強の才」「泳ぎの才」「早喰いの才」「走りの才」「動物に好かれる才」「模写の才」「物探しの才」「命中の才」の11個、追加された才は「応援の才」「つっこみの才」「踊りの才」「おしゃれの才」「人マネの才」「掃除の才」「速読の才」「特殊メイクの才」「お金儲けの才」「財宝発掘の才」「記憶の才」「バク転の才」他22個、失った才は「女子に好かれる才」「勉強の才」「走りの才」「模写の才」「物探しの才」「応援の才」「バク転の才」他15個である。

植木翔子 #42〜 (声・小坂あきら)

 風鈴市に住んでいる、植木の義姉。看護学校の生徒。相当やり込んでいるゲーマーであり、中でも格ゲーが大好き。

植木春子 #42〜 (声・林原めぐみ)

 25年前に火野国中学の生徒だった女性。後に源五郎の妻となり、翔子の母となる人物である。かなりのマイペースであり、一度言い出したら聞かない性格。不良っぽい高校生に絡まれていたところを助けてもらったのが縁で神と知り合い、丸一日彼を引っ張り回した。それが神に能力者バトルを思いつかせるきっかけとなる。看護師になるのが夢だったらしいが、30歳を過ぎたあたりで事故に遭い亡くなったらしい。

遠藤ゆう子 #93〜

 赤石病院の303号室に入院している患者。

岡田加代 #93〜

 赤石病院の303号室に入院している患者。

鬼 #39〜 (声・大塚周夫)

 中学2年生で、ロベルト十団に所属している能力者の一人。「竹光を大鋏に変える能力」を与えられているほか、体中を対衝撃鎖帷子で覆っているため大砲でも傷一つ付くことはない。レベル的には、天界人でいえば五ツ星に等しい。周囲をヒヤヒヤさせる失言が多いのが欠点。

鬼山紋次郎 #29〜 (声・小西克幸)

 中学生で、能力者の一人。「蹴り飛ばした土を鉄球に変える能力」を与えられており、土の量によって鉄球の数や大きさは自在に変えられる。また「回避の才」を始めとする299個の才を持っている上、非常に戦い慣れしている。「村おこしの才」を手に入れて、故郷の村を過疎から救うのが目的である。何でも略して呼ぶのが癖。

カール・P・アッチョ #59〜 (声・高木渉)

 中学3年生で、ロベルト十団の参謀司令官を務めている能力者の一人。通称カルパッチョ。「他人の能力を自分の能力に変える能力」を与えられており、新入りも含めてロベルト十団全員の能力を扱えるようになっている。というより能力発動には「対称能力者の半径10m以内に24時間以上いなければならない」という限定条件があるので、強い能力を手に入れる目的でロベルト十団を組織したのである。そして更に別の能力者から「相手の体に触れる事で相手の思考を電子メールに変える能力」、「自分の位置と相手の位置を逆の位置に変える能力」をも手に入れている。ロベルトに次ぐ実力で自ら十団を取り仕切っており、メンバーの指揮及び補充を担当している。友達や仲間といったものを完全否定しており、佐野の強さを手に入れるために犬丸の命を握るなど卑劣な手段を平気で用いる。

カバラ #59〜 (声・杉山紀彰)

 中学2年生で、ほぼ全滅したロベルト十団に新しく入った能力者の一人。「マントを翼に変える能力」を与えられており、その翼からは鋭いセラミック製の羽根手裏剣を無数に飛ばすことが出来る。またナイフの扱いにも長けており、並々ならぬ戦闘能力を有する。若くして既に裏の世界で有名な殺し屋であり、戦いで相手を殺すことにしか興味がない。幼少の頃よりプロの殺し屋として特訓してきているため、5分ほどは無呼吸でも行動可能である。ちなみに、的があると思わず狙ってしまう癖がある。

カプーショ・コール #87〜 (声・浅川悠)

 中学1年生で、カプーショチームのリーダーを務める能力者の一人。「自分の声を冷凍ガスに変える能力」を与えられており、自らの能力を強化するためにヒデヨシの能力を必要としている。更に能力者としてレベル2へと成長していて、「赤い冷凍ガスで凍らせたものは彼の攻撃に対してのみクッキー並みに脆くなる超能力」を手に入れている。また自分で凍らせたものは、「解除」の一声で溶かす事も可能。

神 #12〜 (声・小杉十郎太)

 天界の最高権力者にして、稀に見る十ツ星の天界人の中でも唯一全知全能の存在。55歳。25年ほど前に先代の神によって(強制的に)選ばれた、最高峰の知略家にしてお調子者である。見た目はただの陽気でファンキーなおっさんだが、しっかりと自分の立場と役割を認識しており天界人たちにも慕われている。神に成りたての頃は守人の一族の事で頭を抱えていたが、植木春子との出会いによってとある希望を見出した。それは「過去に囚われた者を正しき道へ導いてやれるのは、未来のために生きている子供だけなのかもしれない」というものである。そこで次の神を選ぶ時には、守人の一族が自ら関わってくるように「空白の才」を商品として出し、未来のある中学生たちにその行方を任せようと考えたらしい。ちなみに、人間界において人の生死に関わる事に介入してはならないというルールがある。

カムイ=ロッソ #36〜 (声・櫻井浩美)

 中学2年生で、ロベルト十団に所属している能力者の一人。「自分の影をロボットに変える能力」を与えられており、白影の男と呼ばれている。ロボットの形状や能力は、思い描いたものがそのまま具現化される。必殺技は、最終形態のロボットで鉄の玉を無数に打ち出す白影砲。

ガンジ #6〜 (声・今井昭暢)

 李崩に能力を与えた天界人で、神候補の一人。

ギタール #97〜 (声・伊藤健太郎)

 中学3年生で、グラノチームに所属している能力者の一人。「服をバリアに変える能力」を与えられており、どんな攻撃でもこのバリアを破ることは出来ない。更に能力者としてレベル2へと成長していて、「バリアとなった服の内側に衝撃波を発生させる超能力」を手に入れている。これにより服をバリアに変えて生まれつき攻撃の効かない体という事にし、能力が「歌声を衝撃波に変える能力」であるかのようにカラオケマシンで歌い続ける戦法を取る。ただ能力の限定条件として誰か一人の服しかバリアに出来ないため、攻撃と防御を同時に行うことは出来ない。

木村咲子 #93〜

 赤石病院の303号室に入院している患者。

桐崎 #84〜

 どこかのボンボンに雇われている用心棒の一人。「かまいたち」の異名を持つナイフ使い。

キルノートン #97〜 (声・千葉進歩)

 中学2年生で、バロウチームに所属している能力者の一人。実は子供の頃に人間界に堕とされた、六ツ星の天界人である。IQ179の頭脳を持つ天才だが、眼鏡に「ビアンカ」という名前をつけているなどおかしな一面もある。子供の頃は周囲の奇異の目を避けるため人とのコミュニケーションを避け独りでいる時間が多かったが、ある時自らの持つ「計算の才」に気付き人付き合いなどの生活全てを計算ずくで行うようになった。その結果孤独とは別れられたように思えたが、それは結局計算の上で成り立っているだけの付き合いに過ぎず、本当の友達といえる者はやはり一人もいなかった。しかしバロウチームと出会ってからは、同じ境遇の者同士として真に分かり合える友達となったのである。ロベルトを勝利へと導き、マーガレットを神にするために戦っている。

グラノ・モケール #97〜 (声・千葉一伸)

 中学3年生で、グラノチームのリーダーを務めている能力者の一人。「一度遊んだ事のあるオブジェ(模型)を実物に変える能力」を与えられており、様々な模型を常に持ち歩く事でいかなる状況にも対応できる。更に能力者としてレベル2へと成長していて、「実物にしたものはなんでも操縦できるようになる超能力」をも手に入れている。オブジェは例え壊れていても何の問題もないが、持ち運べるものは数が限られている。よってペコルの能力は彼にとってありがたいものだが、所詮は彼にとって利用価値のある道具に過ぎない。模型こそ最高のオブジェであり最高の芸術だという考えを持っているため、模型の事になると我を忘れてしまう癖がある。

黒岩 #3〜 (声・野島裕史)

 黒岩ニコニコクリニックの院長で、金持ちの患者しか相手にしない最低の医者。病気で苦しんでいる患者でも貧乏人は平気で見捨てるほか、ヤクザ者を大量に雇い入れ私兵として使っており、全てが自分の思い通りにならないと気が済まない。

黒木影男 #32〜 (声・織田優成)

 中学3年生で、ロベルト十団に所属している能力者の一人。「自分の影を自在に操れる粘土人形に変える能力」を与えられており、「黒影の男」と呼ばれている。影がある限り無数に生み出す事が可能で人形の大きさや形状も自由自在だが、自分がその粘土人形に触れてしまうと人形は影に戻ってしまうらしい。かつては誰よりも優しく人一倍正義感が強くて、学校ではバスケット部のキャプテンを務め全国大会出場候補にまでなった。チームメイトが一人相手チームに腕と脚を折られるという事態をも乗り越え、全国出場権を手に入れたのである。しかし相手チームの闇討ちに対抗して重傷を負わせた結果大会は出場停止となり、正義の報われない現実に絶望してしまった。そこで世界を無に帰そうというロベルトに賛同して配下につき、能力者狩りを遂行している。

ケン・ギルバード #2〜

 植木を捕まえてボール当てをしていた子供たちの一人で、アメリカ人。戦国橋の下に誤って転落し、溺れかけてしまう。

ケンタロウ #88〜 (声・桃村すもも)

 「たいようの家」で預かられている子供の一人。自分には何の才能もないと思い込んでおり、自分ひとりでは決して何もやろうとしない。しかも何かをやらされかけるとすぐに泣いてしまうため、ヒデヨシがいないと何も出来なくなってしまっている。

剛田 #84〜

 どこかのボンボンに雇われている用心棒の一人。「しめ殺しの剛田」の異名を持つ柔道七段の腕の持ち主。

五田 #10〜 (声・高口公介)

 水無月中学の生徒で、陸上部所属。足の遅い足立が部にいる事が気に入らない者の一人。

粉川 #10〜

 水無月中学の生徒で、陸上部所属。

小林 #1〜 (声・森巧至)

 火野国中学1年C組の担任をしている天界人で、神候補の一人。12月25日生まれの32歳、B型。趣味は野球観戦、犬丸イジメ。好きなものはビール、あたりめ、大岡越前。嫌いなものは健康食。特技は神出鬼没。植木に半信半疑ながら『本当の正義』を見出し、能力を与えて彼の正義を試す事にする。その結果減才を恐れない彼を本格的に認め、正式に自分たちのゲームに参加させる。それは植木なら悪の能力者たちを一掃できるかもしれないという、期待感からの行為であった。その後しばらくは植木の戦いを見守っていたが、ロベルトとの戦いで殺されそうになった植木を見捨てられず、植木を助けて地獄送りとなってしまう。それでもテンコを植木の元へ送り届けるなどして影ながらサポートしていたが、成り行きと神の気紛れで犬丸に能力を与えられた森の担当神候補となる。

佐々木美奈 #93〜

 赤石病院の303号室に入院している患者。

ザック #87〜 (声・市川治)

 地獄送りとなったネロに代わり、ヒデヨシの担当となった神候補の一人。天界人としてはかなりタチが悪く、ヤクザとつるんで好き放題しているという。カプーショチームに参加しようとしないヒデヨシに業を煮やし、チームの能力者たちを使ってたいようの家を破壊し無理矢理引き込もうとする。

佐野清一郎 #6〜 (声・保志総一朗)

 稲穂中学3年の生徒で、ロベルト十団に所属している能力者の一人。2月6日生まれの15歳、O型。趣味は温泉巡り。好きなものは温泉、プロレス。嫌いなものは温泉と称される偽温泉。特技はきき温泉。犬丸に「息を止めている間だけ手ぬぐいを鉄に変える能力」を与えられている。この力は様々な応用が利くため、変える前の手ぬぐいの形で飛び道具の「鉄槍」や「ブーメランカッター」、上空に飛べる「鉄発条(スプリング)」、打撃用の武器「鉄棍棒」などを自在に操る。また身体能力とバトルセンスもずば抜けていて、名実共に十団最強の天才である。レベル的には天界人でいえば八ツ星に等しく、神候補たちの間でも評判になっているらしい。またマシューとの戦いで能力者としてレベル2へと成長し、「鉄に変えた手ぬぐいに磁力を持たせる超能力」をも手に入れ、吸引力と反発力を利用した「超磁力砲」「超加速」「マグネティック・スクリュー・チョーガ・ザンビル」など戦術の幅を更に広げている。「温泉発掘の才」を手に入れて温泉を掘り当て、世界中の人間が心から休息できる温泉旅館を造るのが夢。自分と似たような性分の犬丸を一番の親友だと思っているが、カルパッチョにその犬丸の命を握られてしまっており、「能力者20人撃破したら命を助ける」という条件でやむなくロベルト十団の一人として働いている。ロベルト十団崩壊後は、地獄送りとなった犬丸を救うため植木チームの一員としてバトルに挑む。温泉マークの手ぬぐいがトレードマーク。顔の左側の火傷は、4歳の頃に温泉を掘ろうとして間欠泉にやられたらしい。

鮫島 #84〜

 どこかのボンボンに雇われている用心棒の一人。「レスラー潰しの鮫島」の異名を持つ元プロレスラー。

鈴木桜 #3〜 (声・江川央生)

 学校最恐といわれ恐れられている、火野国中学1年B組の生徒。一夜で大きな族を沈めたとか檻から逃げた熊を一撃で倒したなどという噂があるが、現在は師範との約束で人を殴らないと決めている。それは師範の言う「誰かのために強くなる」ための、「誰か」を探すためのものであるという。

宗屋ヒデヨシ #87〜 (声・山口勝平)

 中学生で、能力者の一人。5月5日生まれの13歳、O型。趣味はアルバイト、一人旅。好きなものはたいようの家、甘いもの、ゲーム。嫌いなものはコーヒー。特技は子守り、騙かしトーク。ネロに「手足の指を1本折り曲げる度に声を似顔絵に変える能力」を与えられており、半径10m以内ならどこにでも似顔絵を描けるし元に戻すことも意志一つで自由にできる。特に「空白の才」に興味があるわけではなく、能力も寧ろネロのために貰ったものに過ぎない。よってバトルよりもネロに託されたたいようの家で、アルバイトしながら親のいない子供たちの面倒を見ている方がずっと楽しいらしい。新しい担当ザックにカプーショチームへの参加を強要され非常に迷惑していたが、ザックの謀略を植木たちと共に打ち破った後は子供たちの協力もあって植木チームの一員となり、ネロを助けるべくバトルに挑む。人を騙して上前を撥ねるのが得意なのだが、そういう時は決まって耳がピクピク動くクセがある。バトルにおいても騙し討ちが基本なので、彼とは2度と戦いたくないという噂が能力者たちの間に広まっている。「ぶっちゃけ」が口癖。

平丸男 #6〜 (声・三宅健太)

 中学生で、能力者の一人。ラファティに「口に含められるだけの水を炎に変える能力」を与えられており、うがいで火力を上げたり炎を圧縮して自在に温度を変えられる炎弾として吐き出したりできる。嫌いなものは『邪魔』であり、「支配の才」を手に入れて邪魔者を全て支配するべく戦っている。

多治海四郎 #56〜

 中学1年生で、能力者の一人。実は明神太郎の変装であり、明神に2つの能力を与えるために2人の神候補がでっち上げた架空の人物。

中 #84〜

 どこかのボンボンに雇われている用心棒の一人。「少林拳の申し子」の異名を持つ中国拳法の達人。

ディエゴスター #97〜 (声・大川透)

 中学3年生で、バロウチームに所属している能力者の一人。実は子供の頃に人間界に堕とされた、六ツ星の天界人である。「物質を無色透明物質に変える能力」を与えられており、自らの神器を透明にする事で戦闘を有利に運ぶ事が出来る。肉体の頑強さは群を抜いているほか、知恵と力の両方を兼ね備え礼儀を守ってこそ真の漢に成り得るという信念を持っている。ロベルトを勝利へと導き、マーガレットを神にするために戦っている。

テンコ #44〜 (声・長嶝高士、斎藤千和)

 突然変異で先祖返りを起こして生まれてきた、68万7317年も生きている天界獣。10月5日生まれで、人間で言えば17歳。趣味は蟻の数を数える事、腹筋を鍛える事。好きなものは牛丼、肉まん、石焼きイモ。嫌いなものは植木以外の天界人。特に何をしたわけでもないのに、百万人の天界人を喰ったとして数十万年も地獄界に幽閉されていた。小林に嘘を教えられて人間界に餌(植木)を求めて出向くが、彼と付き合っていく内に絆され自分から植木の助けになりたいと思うようになる。以降、覚醒臓器や治療獣などを使って命懸けで植木をサポートしていく。

ドーボン #110〜

 何かの罪で地獄送りとなったらしい天界人。

トモっぺ #1〜

 火野国中学1年C組の生徒で、森とは友達。

ドン #39〜 (声・石井康嗣)

 中学3年生で、ロベルト十団に所属している能力者の一人。「指輪をロケットに変える能力」を与えられており、そのロケットの速度でパンチの威力や突進力を飛躍的に高めている。レベル的には、天界人でいえば四ツ星に等しい。「重量挙げの才」「プロレスの才」「瓦割りの才」「綱引きの才」「握り潰しの才」などパワー関連の才を52個持っていて、その岩をも砕く「パワー」をロベルトに認められて十団に入ったという。筋肉と友達になるのが夢。

ニコ #87〜 (声・松風雅也)

 中学2年生で、カプーショチームの能力者の一人。「美しい髪をドリルに変える能力」を与えられており、どんな場所でも自由に掘り進める。ダイヤでも砕くドリルでの移動速度は時速300kmという超高速であり、しかも移動中は無音なので神出鬼没の攻撃を行える。

ネロ #92〜 (声・中田譲治)

 ヒデヨシに能力を与えた、神候補の一人。人助けをしたくて人間界に来たが、誰かを能力者にしないと人間界にいられないというルールのために困っていた。そこで事情を聞いたヒデヨシの協力によって彼の担当者となり、たいようの家を設立。しばらくは楽しく子供たちの面倒を見ていたが、ヒデヨシがバトルで負けそうになって手助けしてしまい地獄送りとなった。

パグ #42〜 (声・辻谷耕史)

 植木の実父である天界人。天界力のコントロールにかけては、マーガレットやロベルトと並ぶほどの天才である。神候補を決める戦いを控えた12年前、既に誰が選ばれるかではなく選ばれた後どうやって勝ち残るかを考えていた彼は、ひ弱な人間の子を使うよりも自分の子供を使えば良いと考え、生まれたばかりの植木を人間界に堕とした。しかし彼は神候補に選ばれずエリート街道から転落、絶望して酒浸りの生活を送っている。

パステロ #97〜 (声・桜井敏治)

 中学2年生で、グラノチームに所属している能力者の一人。「塗り絵をワープトンネルに変える能力」を与えられており、ムーニンの能力発動のために筆をワープさせて相手をくすぐる。このワープトンネルはどこへでも好きな場所に出せるので、基本的にかわす術は無い。塗り絵は最高の芸術であるという考えを持っている他、自分の感情を色で言い表す癖がある。

馬場淳一 #17〜 (声・谷山紀章)

 中学生で、能力者の一人。14歳。通称“B・J”。「硬貨を風に変える能力」を与えられており、そよ風から竜巻まで風の規模は自由自在である。ロベルトを始めとする強者の名を騙って相手に戦意を失くさせ、能力で一気にケリをつける戦法を得意としている。ヒップホップが大好きで所構わず踊りまくる変人だが、植木とは妙に気が合って友達になり能力を失った後も友達付き合いを続けている。世界一のヒップ・ホッパーになるのが夢。

バロウ・エシャロット #97〜 (声・河原木志穂)

 中学1年生で、バロウチームのリーダーを務める能力者の一人。実は子供の頃に人間界に堕とされた、八ツ星の天界人である。「自分と自分の放った技に限り、過去の映像を現実に変える能力」を与えられており、前に攻撃した時の映像を現実化させ更に彼自身も攻撃を行う戦法を得意とする。何よりも優先すべきは目的を達成する事であり、その過程で情に流され目的を見失うような輩には、最初からその目的を成す資格は無いという考えを持っている。ロベルトを勝利へと導きマーガレットを神にするべく戦っているが、それは人間になりたいという本当の目的を達するためでもある。5年前に自分を拾って育ててくれた母親を押し込み強盗と間違え、思わず神器で攻撃し声と音を奪ってしまった。以来ほとんど寝たきりになってしまった彼女をずっと介抱し続けながら、自分が天界人である事自体に強烈な嫌悪感を抱いている。

バロン #97〜 (声・銀河万丈、洞内愛)

 中学2年生で、マリリンチームに所属している能力者の一人。「自分の位置をナイフの位置に変える能力」を与えられており、得意とするナイフの腕前が更に向上している。更に能力者としてレベル2へと成長していて「瞬間移動した位置から1m以内にいる者全ての足を地に吸い付ける超能力」をも身に付けており、強制的に敵をナイフ使いに有利な接近戦に巻き込む事が可能である。戦争が絶えなかった祖国で幼い頃よりずっと戦闘訓練を叩き込まれて育てられたので、能力を使わなくても軍人として充分すぎるほどの戦闘能力を有している。両親は戦争で命を落としたが、彼が戦場へ駆り出される前に戦争は終結してしまった。以来マリリンに使用人として引き取られ、不自由のない生活を送っている。訓練中の辛い時、ずっと自分を励ましてくれていたマリリンに絶対の忠誠を誓っている。

バン・ディクート #97〜 (声・竹本英史)

 中学2年生で、バロウチームに所属している能力者の一人。実は子供の頃に人間界に堕とされた天界人である。「無生物を生物に変える能力」を与えられており、自らの神器を生物に変えて「意志を持つ神器」にしている。気が短く喧嘩上等という危ない性格で、何事も全力でやらない奴が大嫌いである。ロベルトを勝利へと導き、マーガレットを神にするために戦っている。

日比木フクスケ #23〜

 つばめ小学校1年1組の生徒。『勇者と木の大魔王』の絵本に影響され、偶然能力を見てしまった植木のことを木の大魔王だと思い込む。それ以来、何とかして証拠を掴もうと植木を執拗に追い回す。

ヒロシ #143〜

 25年前の時点で、ルービックキューブが好きだったらしい少年。祖母がレールに足を挟んでしまい、電車に撥ねられそうになってしまう。

幽霊・J #84〜

 どこかのボンボンに雇われている用心棒の一人。裏の世界で名の通っている殺し屋。

風鈴市の大魔王 #25〜

 風鈴市において、大勢の手下を引き連れて大きな顔をしているチンピラ。

プティング #97〜 (声・福原香織)

 中学2年生で、マリリンチームに所属している能力者の一人。「口を四次元空間の出入り口に変える能力」を与えられており、そこには常に罠千個分の材料を保管してある。つまりメモリーの能力と合わせる事で、マリリンチームの仕掛ける罠は無尽蔵となるのである。戦争が絶えなかった祖国で幼い頃よりずっと戦闘訓練を叩き込まれて育てられたので、能力を使わなくても軍人として充分すぎるほどの戦闘能力を有している。両親は戦争で命を落としたが、彼が戦場へ駆り出される前に戦争は終結してしまった。以来マリリンに使用人として引き取られ、不自由のない生活を送っている。

ペコル #97〜 (声・堀江由衣)

 中学1年生で、グラノチームに所属している能力者の一人。「写真を模型に変える能力」を与えられているが、これはただ単に模型が好きだったから選んだ能力である。能力を持って間もない頃、メープルを助けに行けず悲しくて落ち込んでいるところでグラノに遭遇、強い人間の仲間になれば強くなれるといわれて素直に従ってしまった。戦いは怖くて怖くて仕方がないのだが、それ以上にグラノたちに見捨てられるのが恐くてグラノたちに従っている。それもこれも自分は弱い人間だと思い込んでしまっており、強い者に従って役に立つ以外自分の存在価値はないと決め付けてしまっているせいである。

ベッキー・ウォルフ #39〜 (声・小林由美子)

 中学2年生で、ロベルト十団に所属している能力者の一人。「BB弾を隕石に変える能力」を与えられている。レベル的には、天界人でいえば五ツ星に等しい。背が小さくて子供に見られてしまうことを気にしている。一流スーパーモデルになるのが夢。

ボーロ・T #26〜 (声・加瀬康之)

 中学生で、能力者の一人。「ポケットに手を入れている時だけ頭をダイヤモンドに変える能力」を与えられている。更に、彼は「捕獲の才」「瓦割りの才」「石けりの才」「まわり込みの才」「裁縫の才」など、所有している215個の才を巧く使いこなして戦う術を身に付けている。植木を倒して「先読みの才」を得ようとしている。

マーガレット #27〜 (声・池田秀一)

 ロベルトに能力を与えた十ツ星の天界人で、最も神の座に近いといわれている神候補の一人。実は12年以上も前に守人の一族に体を乗っ取られてしまっており、彼の人格はずっと眠ったままである。よって神候補に選ばれた後確実に勝ち残るために天界人の子供を使おうと考え、人間全てを憎ませようと2歳のロベルトを人間界に堕としたのは当然ながら彼自身の意志によるものではない。ロベルトが充分に憎しみを増大させた頃に神候補として迎えに行き能力を与え、多くの神候補を抱き込んでロベルト十団を作らせバロウチームを結成した、これらは全て彼を乗っ取った守人の一族の仕業である。

マシュー #97〜 (声・三木眞一郎)

 中学2年生で、マリリンチームに所属している能力者の一人。「腕を六本腕に変える能力」を与えられており、得意とする射撃の力を最大限に発揮する事が出来る。また銃を失った時の切り札として、真鍮製の特殊警棒6本による肉弾戦を行う事も可能。戦争が絶えなかった祖国で幼い頃よりずっと戦闘訓練を叩き込まれて育てられたので、能力を使わなくても軍人として充分すぎるほどの戦闘能力を有している。両親は戦争で命を落としたが、彼が戦場へ駆り出される前に戦争は終結してしまった。以来マリリンに使用人として引き取られ、不自由のない生活を送っている。昔からマリリンの屈託のない笑顔が好きで、彼女が笑ってくれる事が彼にとって楽しい事だった。それは今も同じで最初は彼女に笑って欲しくて戦っていたのだが、段々彼女のように戦うこと自体が好きなのだと思うようになっていったらしい。

蝮原 #84〜

 どこかのボンボンに雇われている用心棒の一人。「死の拳」の異名を持つ元プロボクサー。

マリオ #87〜 (声・神谷浩史)

 中学3年生で、カプーショチームの能力者の一人。「体をビリヤード玉に変える能力」を与えられており、戦い方は相手にひたすら突進していくという単純なもの。ただしその威力は、一撃でも喰らえば間違いなく気絶するほに強力。何かやるたびにいちいち作戦名を決めたがる癖がある。

マリリン・キャリー #12〜 (声・雪野五月)

 中学2年生で、マリリンチームのリーダーを務める能力者の一人。「一秒を十秒に変える能力」を与えられており、相手が1秒の動きをする間に10秒分の動きをする事が可能である。よってこの能力と超人的なまでの体術とを合わせる事で、驚異的な強さを誇っている。更に能力者としてレベル2へと成長していて「能力発動中に自分の身体能力を全て二倍にする超能力」を得ており、戦闘能力が各段に強化されている。とはいえこの超能力は1日に合計10分間(現実の1分間)しか使えず、使い切ってしまうと体からほぼ全エネルギーが失われる諸刃の剣でもある。戦争が絶えなかった祖国で幼い頃よりずっと戦闘訓練を叩き込まれて育てられたので、能力を使わなくても軍人として充分すぎるほどの戦闘能力を有している。しかし本当の彼女は戦いが大嫌いであり、毎日の訓練が嫌で仕方なかった。やがて大好きな人たちが戦争に行く事になってしまい、彼らは彼女が人並みに戦えるようになったら必ず帰ってくるという約束をした。しばらくして彼女が戦場へ駆り出される前に戦争は終結、父親が始めた事業が成功して富豪のお嬢様となる。しかし戦争が終わっても約束した彼らは一向に帰ってこず、自分が弱いからみんなが帰って来ないのだと信じて10年間ただただ訓練に明け暮れた。彼らがおそらく死んでいるという事は薄々感付いていたが、それを認めてしまっては10年間が無駄になってしまうため、自分でその気持ちを封じ込めひたすら戦い続けている。

マルコ・マルディーニ #39〜 (声・速水奨)

 中学3年生で、ロベルト十団に所属している能力者の一人。「トマトをマグマに変える能力」を与えられており、巨大なマグマの玉を作り出す奥義「火成岩(イグニアスロック)」は強力無比。レベル的には、天界人でいえば四ツ星に等しい。天才的な料理の腕を持っているため、十団の食事係を務めている。自分の料理に異常なまでの誇りを持っており、侮辱する人間は誰であろうと殺してしまうらしい。日本一の寿司職人になるのが夢。

ミケ #93〜

 鈴子に能力を与えた天界人で、神候補の一人。マーガレットの忠実な部下であり、彼女に能力を与えたのはロベルト十団に入ってもらうためである。よってその時以来、一度も鈴子と会っていない。

明神太郎 #39〜 (声・山口眞弓)

 中学1年生で、ロベルト十団に所属している能力者の一人。「口笛をレーザーに変える能力」と「メンコを丸ノコに変える能力」の2つの能力を与えられており、707個の才を持つ実力者である。本来神候補が選んだ中学生に与えられる能力は1つだけだが、2人の神候補が結託して多治海四郎という架空の人物をでっち上げ、その分も入れて2つの能力が与えられたのである。丸ノコを飛ばして相手が飛んで避けたところをレーザーで狙い撃つ連携攻撃を得意としており、レベル的には天界人でいえば八ツ星に等しい。佐野の事を一方的にライバル視している。

ムーニン #97〜 (声・古川登志夫)

 中学2年生で、グラノチームに所属している能力者の一人。「ダジャレを現実に変える能力」を与えられているが、この能力は相手が笑わないと発動しない。よってパステロと組む事で、最大限に能力を発揮する事が出来る。ダジャレこそ最高のポエムであるという考えの持ち主であり、普通に喋る時はいつも五・七・五の口調になってしまう。

村中 #84〜

 どこかのボンボンに雇われている用心棒の一人。抜刀術を窮めた現心流免許皆伝の剣士。

メープル #104〜 (声・おかなつこ)

 ペコルの昔の友達。目の前で自分がイジメられていたのに、ペコルは助けようとさえしてくれなかったため彼と絶交した。

メモリー #97〜 (声・茅原実里)

 中学2年生で、マリリンチームに所属している能力者の一人。「設計図を完成品に変える能力」を与えられており、プティングの出した材料で次々と設計図に描いた罠を現実のものとする。ただし、その分の材料が無いと完成品を得る事はできない。戦争が絶えなかった祖国で幼い頃よりずっと戦闘訓練を叩き込まれて育てられたので、能力を使わなくても軍人として充分すぎるほどの戦闘能力を有している。両親は戦争で命を落としたが、彼女が戦場へ駆り出される前に戦争は終結してしまった。以来マリリンに使用人として引き取られ、不自由のない生活を送っている。戦場では助け合いなど意味を持たず自分の身は自分で守り自分の役目に徹する事こそ、チームを固く結び付け勝利へと繋がると強く信じている。さしずめマリリンチームでは、作戦立案を担当する司令塔である。

百々花 #6〜 (声・小笠原彩)

 亡くなった祖母によく懐いていた少女。近所の子に祖母の形見のお手玉を盗られ茶の湯の煙突の上に投げられてしまったため、取り戻そうと煙突に登ったものの降りられなくなってしまっている。

森あい #1〜 (声・川上とも子)

 風鈴市に住んでいる、火野国中学1年C組出席番号2番の生徒。8月8日生まれの13歳、A型。バレー部に所属。趣味は人間観察、映画鑑賞。好きなものは一生懸命な人、友達、クリームパン。嫌いなものは悪人、人込み、サバの味噌煮。特技は創作料理、ツッコミ。一度物事に熱中すると周りが見えなくなる、勘の鋭い校内一のお節介焼きである。植木の能力を偶然目にした事から一連の事情を知る事になり、植木と行動を共にして彼の才を守る決心をする。ただドグラマンションの一件で犬丸に「相手を眼鏡好きに変える能力」を与えられ、しかも神の思い付きで小林が担当神候補となったため、能力者バトルに植木チームの一員として参加する羽目になる。彼女の能力はいわゆる「洗脳系」であり、相手の強さは一切関係ないのである意味最強に近い。しかし限定条件が相手にぶりっ娘ポーズをやらせなければならないというものであり、戦闘でこの能力を使いこなすのは非常に難しい。

山田八十吉 #9〜

 中学生で、能力者の一人。石を何かに変える能力を与えられているらしいが、内容は不明。神候補の間で噂になっている佐野を倒すために現れる。

ヤリヤリ虫 #49〜

 覚醒臓器において、三ツ星の試練を担当している虫。無数の槍を操り、自らも槍に擬態して時速150kmで標的に襲い掛かる。試練をクリアするには、この虫の擬態を見破って仕留めるしかない。

ユンパオ #59〜 (声・矢島晶子)

 中学2年生で、ほぼ全滅したロベルト十団に新しく入った能力者の一人。「目を見開いている間だけ電気を砂糖に変える能力」を与えられている。彼はその限定条件を逆に利用して、砂糖として振り撒いてから電気に戻すという独特の攻撃方法を取っている。甘いものが大好き。

横山トメ #84〜

 赤石病院の303号室に入院している患者。

吉本 #84〜

 どこかのボンボンに雇われている用心棒の一人。「浪速の怪物」の異名を持つ元関西暴走族連合首領。

淀川 #24〜 (声・鳥海勝美)

 地獄送りとなった小林に代わり、植木の担当となった神候補の一人。天界では特に目立つことなく地味に過ごしてきた人物だが、実は六ツ星の実力者である。マーガレットが神になった暁には参謀として神補佐の地位を約束されているため、何とかして植木を負けさせようとする。しかし度重なる植木の活躍でマーガレットはかなり手痛い思いをし、神補佐の地位は反故にされてしまう。それからは心から植木の担当として頑張り、あくまでも神補佐になるために協力を惜しまないようになる。

ラファティ #8〜 (声・小桜エツ子)

 平に能力を与えた天界人で、神候補の一人。自分が神になるためには手段を選ばない性格。

李崩 #12〜 (声・子安武人、一田梨江(幼少時代))

 李龍のような最強の格闘家を目指している中学生で、能力者の一人。ガンジに「自分の髪の毛を伸縮自在の棍棒に変える能力」を与えられているが、戦いはあくまでも修行の一環であり体術のみで勝つ事を信条としている。「格闘の才」は持ち合わせていないものの7年間の努力で李龍を越えるほどの体術を身に付けており、その結晶として岩盤をもたやすくぶち抜く秘拳・岩窟王を会得している。一度植木と引き分けた後もひたすら鍛錬を続けていたらしく、体の中に練り込んだ気を体外に打ち込む「暗勁」や強烈な肘撃ち「外門頂肘」などの技を修得し、更には与えられた天界力をも自分の気と同様にコントロールする術をも身に付ける。戦いの目的は、世界に出るために「語学の才」を手に入れることらしい。

李龍 #15〜 (声・堂岡孝行)

 李崩の養父で、最強の格闘家。しかし不幸にも流行り病にかかり、亡くなったという。

鈴子・ジェラード #39〜 (声・能登麻美子)

 中学3年生で、ロベルト十団に所属している能力者の一人。12月24日生まれの15歳、AB型。趣味は読書、ペットショップ巡り。好きなものはロベルト、動物全般。嫌いなものはお金目当てで寄ってくる人。特技は往復ビンタ。「1度手で触れたビーズを爆弾に変える能力」を与えられており、彼女の手を離れてから衝撃が加えられると爆発する(半径1m以内なら遠隔操作も可能)。また厚底サンダルにビーズを詰めて爆発させ上空に飛び上がる「リンコロケット」、指に嵌めた細い筒から爆風で大量のビーズを撃ち出す「ビーズ砲」などの技を生み出していく。更にビーズ爆発時の推進力を張り手の力に上乗せし、なおかつ腕への負担は限りなく0に近くなるよう設計された特注の手袋を作った事で、不利だった接近戦もカバー出来るようになる。物事を慎重に進めていくタイプでロベルトの信頼も厚く、十団の作戦参謀を務めている。レベル的には、天界人でいえば四ツ星に等しい。とある財閥のお嬢様だが自分を便利な金蔓としか見ない周囲の人間たちに嫌気が差し、世界を無に帰そうとするロベルトに賛同して十団に入った。以来ずっとロベルトに片思いし続けていたが、自分を省みず他人を助ける植木に心を動かされ十団を裏切る。十団崩壊後は初めての友達である植木のために、植木チームの一員としてバトルに挑む。ただマリリンチーム戦で真っ先にやられた事で「自分は役立たず」というトラウマが出来てしまい、「役立たず」「雑魚」などの言葉を聞くとプツッと切れて裏人格が出現するようになる。実はロベルトとは同じ街の出身であり、彼の悲しい過去を知っている唯一の人物である。

ロベルト・ハイドン #12〜 (声・斎賀みつき)

 中学2年生で、能力者の一人。実は2歳の頃に人間界に堕とされたマーガレットの実の息子で、滅多にいない十ツ星の天界人である。「理想を現実に変える能力」を持ち、全ての物体や道具の持っている機能を理想的に極限まで高める事が出来る。例としてはナイフならばどんなものでも切れるように、絵筆ならばどんな絵でも描けるように、そしてシャボン玉ならば彼が望むまで絶対に割れないようになり、更に神器の威力も思うがままである。また能力者としてレベル2へと成長しているので、能力で変えたものに「触れているものの重力を自在に変える超能力」が付与される。赤い時は重く、青くなる時は軽くなり、専らシャボン玉で超能力を利用する事が多い。一度能力を使う度に1年寿命が削られるというデメリットはあるものの、能力者たちの間では既に最強として名が知れ渡っており、名を聞くだけで縮み上がる者も少なくない。彼の目的は「空白の才」を得る事で現在の世界、つまり地球を含む人間界全てを消し去る事であり、ロベルト十団に語っている目的は虚構に過ぎない。これは里親や施設を転々として散々化け物扱いされたあげく、5歳の時にいた施設で信じていた人たちに裏切られた事件に端を発している。一度は地獄送りとなった小林に道連れにされそうになったが、後に現世に生還した。カルパッチョが組織したロベルト十団を率いて能力者たちを倒させているのは、自分の寿命をなるべく削らないようにするためである。